
建設業界のCDEプラットフォーム比較|主要ツールと選定ポイント
はじめに
前回の記事では、CDE(Common Data Environment/共通データ環境)導入に向けた実践的なステップを、準備段階から現場展開まで順を追って解説しました。
CDEとして扱えるプラットフォームは様々にあります。どのプラットフォームを選ぶべきかという問いは、DX推進担当者や情報システム部門にとって重要なテーマです。
本記事では、国内外の主要CDEプラットフォームの特徴を比較し、自社に最適な選択肢を見つけるための判断基準を詳しく解説します。
目次[非表示]
建設系CDEプラットフォームの紹介
建設分野で利用できるCDEプラットフォームを5つ紹介します。それぞれの得意分野を確認し、目的に合ったプラットフォームを選ぶことが重要です。
※一般公開情報を参考にした記述になります。実態と齟齬がある場合がありますのでご注意ください。また、リアルタイムや即時といった表現は、製品構成や運用方法に依存します。
Autodesk Construction Cloud(ACC)
設計・施工を一貫して管理したい企業向けのプラットフォームです。
- AutoCADやRevitなどAutodesk製品との連携が強力
- 設計~施工まで一貫したBIM運用が可能
- リアルタイム同期と設計変更の迅速な反映
Bentley ProjectWise
橋梁・道路・鉄道などの大規模インフラプロジェクト向けのプラットフォームです。
- ISO19650準拠のドキュメント管理
- インフラ系プロジェクトに強み
- 複雑なCAD/BIMデータの管理とデジタルツイン対応
Catenda Hub
設計事務所や施工会社が複数関わる協業型プロジェクト向けのプラットフォームです。
- オープンBIM重視でIFC・BCF対応
- 複数企業間の協業に適した設計
- 3D/2Dモデルへの注釈とクラウド共有
Trimble Connect
設計変更が頻繁なプロジェクトや現場中心の運用向けのプラットフォームです。
- クラウド同期によるリアルタイムモデル更新
- RevitアドインやSync Toolによる操作性の高さ
- 現場とオフィスの連携強化
Procore
施工管理を中心とした現場運用に強みを持つ企業向けのプラットフォームです。
- 現場特化型でモバイル端末対応が充実
- 写真・報告書の即時共有と自動リビジョン管理
- 権限設定とスマホ・タブレット対応
CDE選定のポイント
CDEプラットフォームを選定する際には、以下の観点を踏まえて比較検討することが重要です。
自社のプロジェクト特性やCDEで実現したい目標を考慮し、要望を満たせるプラットフォームを選定します。
観点 | チェックすべき内容 |
|---|---|
既存ツールとの連携 | AutoCADやRevitなど既存の設計ツールとの親和性 |
プロジェクト規模 | 小規模なら軽量CDE、大規模ならスペック重視 |
拡張性 | カスタマイズ可能なAPIの提供具合 |
セキュリティ | 権限管理、暗号化、バックアップ体制の有無 |
操作性 | 現場スタッフでも使いやすいUIかどうか |
サポート体制 | 導入後のトレーニングや問い合わせ対応の充実度 |
おわりに
導入するプラットフォームによって得られる効果や運用のしやすさは大きく異なります。自社の業務フローやIT環境、プロジェクトの特性を踏まえ、最適なCDEを選定することがDX成功の鍵です。
本シリーズで取り上げたCDEは、建設業界の情報管理を根本から変える可能性を持つ仕組みです。CTCでは建設業界向けのデジタル化支援を行っており、CDEについても相談を受け付けております。
CDE導入相談、プラットフォーム選定、CDE導入作業。どのようなフェーズでもお気軽にお問合せください。
伊藤忠テクノソリューションズの取組み

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