
【セミナー報告】LS-DYNAユーザーカンファレンス2025
はじめに
2025年11月27日、CTC主催による「LS-DYNA ユーザーカンファレンス 2025 ~LS-DYNA R16新機能・LS-DYNA連携・デジタルツインのご紹介~」が、トラストシティカンファレンス・神谷町で開催されました。CAE技術者や設計者を中心に多くの参加者が集まり、最新の解析技術やソリューションに関する講演が行われました。
特に、「LS-DYNAの最新機能にご興味のある方」、「LS-DYNAの最適化計算や解析の自動化、AIとの連携にご関心のある方」、「シミュレーションとデジタルツインの連携にご関心のある方」にとって、非常に有益な内容が提供されました。
セッション後には交流会も設けられ、ユーザー様同士のネットワーキングの場としても大きな意義を持つイベントとなりました。
目次[非表示]
ユーザー様および企業様のご講演
本カンファレンスでご講演いただいた内容を紹介いたします。
LS-DYNAユーザー様のCAEの取り組み①
LS-DYNAユーザー様である株式会社やまびこ様に「(株) やまびこ における落下衝撃CAEの取り組み」というタイトルで、チェンソー樹脂部品の落下衝撃解析に関する事例をご講演いただきました。
ナイロン樹脂の複雑な物性を考慮した解析精度向上の取り組みが詳細に説明され、高速引張試験やDIC解析を組み合わせることで、実験とシミュレーションの整合性を高める手法が注目を集めました。今後の課題として、さらなる材料モデルの高度化が挙げられ、実務に直結する内容に参加者の関心が集まりました。
LS-DYNAユーザー様のCAEの取り組み②
2件目のユーザー講演として、Nature Architects株式会社様に「新規設計創出のためのLS-DYNA活用事例」というタイトルでご講演いただきました。
メタマテリアルや折り紙工学を応用した設計事例を紹介いただきました。独自形状を生成する手法や設計コンセプト創出のための最適化手法など、革新的な設計手法の展望が語られ、会場は大きな関心を寄せました。
LS-DYNAのソリューション連携
アンシス・ジャパン株式会社様に「LS-DYNAのAnsysソリューション連携活用」というタイトルでご講演いただきました。
Workbench LS-DYNAの強化やROM化技術、SimAIを活用した設計最適化の事例を紹介いただきました。CAEとAIの融合による新しい解析アプローチが、製品開発のスピードと精度を高めることが強調されました。
解析分野におけるTableauの活用
株式会社セールスフォース・ジャパン様に「実験データを “見える化” から “使いこなす” へ」というタイトルでご講演いただきました。
TableauとTableau Prepを組み合わせた実験・解析データの利活用ワークフローを実演いただき、複数条件下での比較、ノイズ除去、傾向抽出を誰でも直観的に実行できることが紹介されました。
AMD製品のご紹介
日本エイ・エム・ディ株式会社様よりAMD製品をご紹介いただきました。
Ansys製品におけるAMD EPYCプロセッサの性能向上が顕著であることやサーバー市場におけるシェアの拡大について情報発信いただきました。
また、日本エイ・エム・ディ株式会社様には交流会参加者へのノベルティとして、大変豪華なグッズをご提供いただき、参加いただいた皆様からご好評をいただきました。
CTCの講演
CTCから講演した内容を紹介いたします。
LS-DYNA R16の新機能紹介
CTCによるLS-DYNA R16の新機能紹介セッションでは、LS-DYNAの新バージョンであるR16の新機能の紹介をはじめ、建設分野向けの液状化解析など注目度の高い機能について紹介しました。さらに、pydynaといった新しいツールの活用方法も取り上げ、ユーザーの関心を集めました。
流体解析分野におけるS-ALEや非圧縮性流体(ICFD)の機能強化について説明しました。さらに Ansys Twin Builder との連携によるデジタルツイン構築として、LS-DYNAとAIや機械学習を組み合わせた最新技術について紹介しました。これにより、構造・流体・制御などの解析がより高速に計算可能となり、製品開発の効率化に大きく寄与することが示されました。


デジタルツインとCAE連携ソリューション
CTCより、「NVIDIA OmniversexCAEで実現するデジタルエンジニリアリング」というタイトルでNVIDIA Omniverseを活用したデジタルツイン構築に関する講演が行われました。
LS-DYNAやTwin Builderをはじめとした各ソフトの解析結果や計測データを統合し、リアルタイムかつ精彩に「見える化」する環境の構築手法を紹介し、設計段階から運用フェーズまでのライフサイクル全体でデータを活用する仕組みが提示されました。


最適化・データ活用事例
CTCによりLS-OPTを用いた最適化手法の紹介では、最適化ツール「LS-OPT」の高度な最適化機能について紹介しました。
さらにAnsys Twin Builderとの連携による設計パラメータ探索の効率化が取り上げられました。
まとめ
今回のカンファレンスは、LS-DYNA R16の新機能を軸に、デジタルツイン、AI連携、データ活用といった最新トレンドを包括的に取り上げ、CAE技術の未来像を示す場となりました。
質疑応答や交流会では、実務課題に対する具体的な解決策や導入事例が共有されました。今後もこうした情報発信の場を企画してまいりますので、ぜひご注目ください。
伊藤忠テクノソリューションズが提供するCAEアドバイザリサービス

伊藤忠テクノソリューションズが提供するCAEアドバイザリサービスは、設計や製造プロセスを改善するための高度な解析技術を利用し、製品の品質向上や生産性の向上など、お客様のビジネスパフォーマンスを高めるためのサービスです。
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