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BIM/CIMの属性情報はどう管理する?付与・更新・蓄積の実践手法を解説

はじめに

前回の記事では、属性情報が設計・施工・維持管理の各フェーズでどのように活用され、業務効率化に貢献するか具体的に解説しました。建設プロジェクトのライフサイクル全体を通じて、属性情報は一貫して活用されるべき資産であり、意思決定や将来の予測に基づく計画立案が可能になることも解説しました。

今回は、プロジェクトのライフサイクルを意識した属性情報の新規付与、更新、蓄積に関する実践的な手法について、解説していきます。

目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.属性情報の種類
  3. 3.属性付与のタイミングと担当
  4. 4.CDE(共通データ環境)との連携による効率化
  5. 5.標準化とルール整備の必要性
  6. 6.おわりに/次回予告
  7. 7.伊藤忠テクノソリューションズの取組み

属性情報の種類

BIM/CIMにおける属性情報とは、単なる「名前」や「寸法」だけではありません。

材質、メーカー、製造年月日、施工履歴、管理番号、点検履歴など、部材や設備に関するあらゆる情報が対象となります。これらの情報をモデルに紐づけることで、単なる3D形状が「意味を持つデータベース」へと進化します。

たとえば、ある配管部材に「材質:ステンレス」「メーカー:○○社」「設置日:2022年5月」「点検周期:5年」などの属性を付与すれば、将来的な点検や更新計画に活用できます。つまり、属性情報は「未来の業務のための備え」でもあるのです。

属性付与のタイミングと担当

では、これらの属性情報は「いつ」「誰が」付与すべきなのでしょうか。理想的には、設計段階から属性情報を付与し、施工段階で更新・追加し、維持管理段階で活用・蓄積していくという流れが望まれます。

設計者は、設計意図に基づいた基本的な属性(寸法、材質、仕様など)を入力し、施工者は実際の施工内容に基づいて施工履歴やロット番号などを追加します。そして、維持管理者は点検結果や修繕履歴を継続的に更新していきます。

このように、属性情報は「一度入力して終わり」ではなく、プロジェクトのライフサイクルを通じて継続的に更新されるべきものです。

CDE(共通データ環境)との連携による効率化

建設CDEイメージ

属性情報の管理を効率化するためには、CDE(Common Data Environment:共通データ環境)の活用が不可欠です。CDEとは、関係者全員が同じ情報にアクセスできるクラウドベースの情報共有基盤であり、BIM/CIMモデルや属性情報、図面、写真、報告書などを一元管理できます。

CDEを活用すれば、設計者が入力した属性情報を施工者が確認・更新し、維持管理者がその履歴を参照する、といった情報の流れがスムーズになります。

また、属性情報の変更履歴を記録することで、トレーサビリティの確保や品質管理にもつながります。

標準化とルール整備の必要性

属性付与・更新を実践するうえで重要なのが、「標準化」と「ルール整備」です。

どのような属性を、どの形式で、どのタイミングで入力するのかを明確にしなければ、情報のばらつきや入力漏れが発生し、せっかくの属性情報が活用されなくなってしまいます。

そのためには、社内での属性定義のテンプレート化や、国や業界団体が定める属性標準(例:IFC、国土交通省BIM/CIM 取扱要領など)への準拠が求められます。

また、属性入力を支援するツールや施工・維持管理などの既存システムとの連携、チェックリストの導入も有効です。

おわりに/次回予告

属性情報は、BIM/CIMの価値を最大化するための「鍵」であることを解説しました。

次回は、これらの属性情報が将来的にどのように活用され、デジタルツインやAI、Society 5.0といった未来技術とどうつながっていくのかを展望していきます。

伊藤忠テクノソリューションズの取組み

伊藤忠テクノソリューションズでは、今回の記事に関連したソリューションを提供しております。

ソフトウェアの開発・販売だけでなく、それらのカスタマイズ開発や技術サポート、コンサルティングサービスもご提供しています。BIM/CIM対応、属性情報に関して課題をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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