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【参加者アンケート公開!】LS-DYNA R14新機能紹介セミナー開催レポート

CTCでは例年、LS-DYNAの新バージョンリリースに合わせて、LS-DYNAの新機能調査報告、技術的なトピックの発表をしています。

今年はLS-DYNA R14の新機能、Ansys製品の紹介、RPA活用についての発表を行いました。セミナー内容、アンケート結果の一部を簡単にご紹介します。

有限要素法を用いた代表的なソルバーであるLS-DYNAに関する事例を知りたい方は下記記事をご参照ください。

  【適用分野一覧あり】LS-DYNA:最新技術と将来展望を探る 近年ではマルチフィジックスソルバーとして発展を遂げ、非常に幅広い分野に活用が広がってきています。今回はそういった辺りを含めて、LS-DYNAの現在地について述べたいと思います。 Trans Simulation


目次[非表示]

  1. 1.セミナー報告
    1. 1.1.参加者の業界
    2. 1.2.LS-DYNA R14 新機能紹介
    3. 1.3.Ansys Discoveryの紹介
    4. 1.4.Ansys Workbench LS-DYNAの紹介
    5. 1.5.RPAツールを用いた解析処理自動化の取り組み
  2. 2.アンケート結果の紹介
    1. 2.1.セミナー参加の動機(なにに興味を持ったか)
    2. 2.2.LS-DYNAの使用頻度
    3. 2.3.興味のあるトピック
  3. 3.伊藤忠テクノソリューションズが提供するCAEアドバイザリーサービス
  4. 4.まとめ


セミナー報告

本セミナーは2023年8月24日にオンライン形式で開催されました。LS-DYNAの新機能紹介を中心に、Ansys製品やRPA活用について講演いたしました。弊社のLS-DYNA保守ユーザー様を中心に、メーカー、大学・研究機関など様々な分野から100名を超える方々にご参加いただきました。


参加者の業界

セミナーには100名以上の参加者がいましたが、その中で最も多かったのは自動車分野からの参加者でした。LS-DYNAは落下や衝突を中心としたシミュレーションソフトであり、自動車業界の方々の注目の高さがうかがえました。

落下、衝突以外にもLS-DYNAは熱、流体、電磁場などを取り扱うことができるマルチフィジックスソルバーでもあります。そのようなソフトウェアの性質もあってか、様々な業種の方にも多くご参加いただくことができました。

業界別の参加者割合

講演ではLS-DYNAの新機能紹介には特に注目が集まりました。その他、RPAツールを用いた解析処理自動化の取り組みやAnsys製品の紹介も参加者から好評を得ました。
 
発表のタイトルと内容は以下の通りです。


LS-DYNA R14 新機能紹介

材料モデル、要素、接触・接合、陰解法、振動、音響、アイソジオメトリック(IGA)、電磁場、S-ALE、SPH、非圧縮性流体(ICFD)、マルチスケール、構造/制御連成シミュレーション、LS-PrePost等について、R14で新しく追加された機能を活用事例と併せてご紹介しました。

Ansys Discoveryの紹介

Ansys Discoveryは、製品の企画・構想段階からの設計に対して、迅速でより良い意思決定を支援し、設計者のフロントローディング業務を推進させます。講演ではリアルタイムシミュレーションソフトウェアDiscoveryについて、操作動画などを交えて紹介を行いました。


Ansys Workbench LS-DYNAの紹介

Ansys Workbench LS-DYNAは、Ansys Workbenchプラットフォーム上で動作するLS-DYNAソルバーです。データ連携やPre/Post操作などLS-DYNA初心者や未経験者の方に扱いやすいソフトウェアです。講演ではAnsys Workbench LS-DYNAの機能、インターフェイスについてご紹介しました。

RPAツールを用いた解析処理自動化の取り組み

RPAとは"Robotic Process Automation"の略で、"ロボットによるプロセスの自動化"を意味します。近年、働き方改革の一環で業務効率化による、労働者負担の軽減、生産性向上が求められており、RPAツールの活用が注目されています。

解析業務においても同様で、大量のケースを計算し、結果を処理しなければならない場合など、RPAツールの活用により大幅な業務効率化を期待できます。本講演では、RPAツールのUiPathを用いた解析処理(データ作成、計算実行、結果処理)の自動化の事例をご紹介しました。


CTC科学システム本部 では、お客様の様々な課題に対応したCAEアドバイザリサービスをご用意しております。

CAE活用効率最適化、高度なシミュレーション技術、最適なソリューションの組合せなどの課題に対してお困りの方はお問い合わせください。

なお、当日のセミナーにご参加いただけなかった方に資料配布を行っています。講演資料をご要望の方は上記リンクのフォーム備考欄よりお申込みください。

※LS-DYNA R14 新機能紹介につきましては弊社保守ユーザー様に限らせていただきます。予め、ご了承ください。

アンケート結果の紹介

今回のセミナーでは、参加者にアンケートを実施しました。その結果の一部をご紹介します。
アンケート内容は以下の通りです。


セミナー参加の動機(なにに興味を持ったか)

1位 LS-DYNAの新機能紹介

2位 RPAツールを用いた解析処理自動化の取り組み

3位 Ansys製品の紹介(LS-DYNAを除く)


LS-DYNAの使用頻度

LS-DYNAの使用頻度

参加の動機アンケート結果によると、最も多くの関心を集めたのはLS-DYNAの新機能紹介でした。また、参加者のLS-DYNA使用頻度で一番多いのは「週に3日以上使う」であり、日常的にLS-DYNAを使っている方の参加が半数近くを占めていました。

つまり、LS-DYNAのヘビーユーザーの参加が多く、そういったユーザーにとっては新機能が大きな関心事であったと言えます。LS-DYNAは、毎年、マイナー/メジャー問わず、多くのアップデート、新機能追加が行われます。ユーザー様の注目も高いことが今一度確認でき、CTCではこれからも新機能の調査、報告を継続していく大きなモチベーションとなりました。


興味のあるトピック

1位【AI・機械学習】【RPA・自動化】

3位【DX(デジタルトランスフォーメーション)】【GX(グリーントランスフォーメーション)】

5位【設計者CAE】

6位【HPC関連】


興味のあるトピックについてアンケート結果では、AIとRPAが同率で1位でした。日々進化を続けている分野であり、改めて注目度の高さがうかがえる結果でした。

今回、講演を行った「RPAツールを用いた解析処理自動化の取り組み」のようにCTCとしても技術の向上、発信を続けていきたい考えています。

今回のアンケート結果は、今後のセミナー開催などに役立てていきたいと考えています。セミナー情報は弊社webサイトやメルマガでご案内いたしますので、登録をぜひよろしくお願いいたします。


伊藤忠テクノソリューションズが提供するCAEアドバイザリーサービス

伊藤忠テクノソリューションズが提供するCAEアドバイザリサービスは、設計や製造プロセスを改善するための高度な解析技術を利用し、製品の品質向上や生産性の向上など、お客様のビジネスパフォーマンスを高めるためのサービスです。

伊藤忠テクノソリューションズのエキスパートたちは豊富な業界知識と経験を活かし、最適な解決策を提供し、お客様のビジネス成長を支援します。

CAE活用効率最適化、高度なシミュレーション技術、最適なソリューションの組合せなどの課題に対してお困りの方はお問い合わせください。


まとめ

この記事では「LS-DYNA R14新機能紹介&Ansys製品の紹介セミナー」について、以下の内容を紹介しました。
 
・発表概要
・参加者の業界
・アンケート結果
 
今後も、このようなセミナーを開催して参りますので、是非ご期待ください。


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