catch-img

【参加者アンケート公開!】生産プロセス改善シミュレーション技術の動向

2024年1月29日にWitnessシミュレーションカンファレンス(WSC)2023を開催しました。WSCは生産・物流シミュレータのWitnessのユーザー様活用事例やCTCの技術開発などの取り組みをご紹介するオンラインカンファレンスです。本カンファレンスはどなたでも無料で参加頂ける形式となっており、本年度も多くの方にご参加いただきました。

本記事では、本年度のカンファレンスの開催内容およびお客様の声をご紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.講演内容・項目
  2. 2.日本大学経済学部 日比野教授のご講演
  3. 3.ビットクォーク株式会社 小森様のご講演
  4. 4.CTCの講演
    1. 4.1.Witnessとベイズ理論を組み合わせた未知のパラメータ推定手法
    2. 4.2.ボトルネックの可視化
  5. 5.参加者アンケート結果
    1. 5.1.ご参加者様の業界について
    2. 5.2.Witnessを用いた解決課題について
  6. 6.伊藤忠テクノソリューションズのIntelligentTwinサービス
  7. 7.まとめ


講演内容・項目

本年度は招待講演として、日本大学経済学部 日比野教授、ビットクォーク株式会社 小森様にご講演頂きました。また、CTCからも研究開発中の技術についてご紹介しました。


1

WITNESSを活用する生産条件(ロットサイズ・特急ジョブ等)と

エネルギ原単位との関係性の研究

日本大学 経済学部

日比野 浩典 教授
2
Witnessとベイズ理論を組み合わせた未知のパラメータ推定手法
CTC
3
デジタルツイン時代における離散シミュレーションの活用方法とその事例
ビットクォーク株式会社
小森 雄斗様
4
ボトルネックの可視化
CTC
5

IntelligentTwin サービスのご紹介

CTC
6
Trans Simulationサイトのご紹介
CTC


日本大学経済学部 日比野教授のご講演

日比野教授のご講演では、製造業界における省エネルギとCO2排出量削減の必要性について触れ、特にエネルギ消費量が多い生産工場での消費電力管理の重要性についてご紹介いただきました。昨今、製造業界では、高い生産性とエネルギ使用の効率化が同時に求められており、このバランスを如何に取るかが大きな課題となっています。

日比野教授の研究グループは、この課題に対応するため、生産条件(ロットサイズや特急ジョブなど)とエネルギ消費との関係に焦点を当て、WITNESSを用いたシミュレーションとエネルギ原単位の算出方法を開発されています。これにより、ロットサイズや特急ジョブとエネルギ消費の関係を明らかにし、生産性を維持しつつエネルギ消費を削減する手法を提案されています。


ビットクォーク株式会社 小森様のご講演

小森様の講演では、デジタルツイン技術におけるシミュレーションの重要性とその実用的な応用方法についてご紹介いただきました。特に、現実の物理空間を仮想空間にミラーリングする技術だけでは、多くの実際の課題解決には不十分であること、そして、これらの課題に対処するためにはシミュレーション技術が不可欠であることを強調されました。


本講演では、物理シミュレーションと離散シミュレーションの二つの主要なシミュレーションタイプについて説明しました。物理シミュレーションは、物理法則に基づく精密な解析を可能にする一方で、離散シミュレーションは、特に工程の時間変化を理解し、効率的な意思決定を支援するのに適しています。

さらに、工場や倉庫での工程計画や日常の計画実施における離散シミュレーションの有効性を示す実際の事例を紹介し、これらの事例で離散シミュレーションがいかにしてリアルタイムでの意思決定を支援し、効率的な運用を可能にするかを示されました。


CTCの講演

CTCからも研究開発中の技術についてご紹介いたしました。以下、講演概要です。


Witnessとベイズ理論を組み合わせた未知のパラメータ推定手法

この講演では、Witnessとベイズ理論を組み合わせた未知のパラメータを推定する手法をご紹介しました。生産管理データなどの計測可能なデータとシミュレーション結果から、未知のパラメータをベイズ理論の応用で推定するものです。カーボンフットプリントや作業員熟練度の推定などに応用が期待できます。

ベイズ理論に関して詳しく知りたい方は下記記事をご参照ください。

  ベイズ推定とは?生産実績を元に生産システムの未知のパラメータを推定する方法 製造ラインの生産計画を立案したり生産性をシミュレーションで分析したりするときには、計算に使用する入力データを準備する必要があります。入力データには受注データのように日々変わる情報(データ)と、設備性能のような固定的な情報(パラメータ)の2種類があります。 パラメータ値は設備のカタログ値を用いることが多いのですが、実際のパラメータ値はカタログ値と異なる場合があります。例えば設備の定格消費電力は最大負荷に近い条件での消費電力であり、実際の消費電力よりも大きい値になっています。 そのためカタログ値を使って計算すると、その結果は現実と乖離したものになります。正しいパラメータ値を手に入れるためにはセンサーや人手を使って計測することになりますが、手間やコストが掛かります。また計測が困難なパラメータも存在します。 本記事ではパラメータを既存の情報からシミュレーションとベイズ理論を活用して推定する技術をご紹介します。 Trans Simulation


また本公演に関して詳しく知りたい方はIntelligentTwinサービスよりお問合せください。


ボトルネックの可視化


この講演では、ボトルネックになっている工程と発生期間を直接的に表示する画期的な手法をご紹介しました。本手法を用いることで、ボトルネックを容易に特定でき、シミュレーションと組み合わせることでボトルネックを解消したときの効果検証も容易に行えることを示します。

本公演に関して詳しく知りたい方はIntelligentTwinサービスよりお問合せください。


参加者アンケート結果

本セミナー参加者のアンケート結果の一部をご紹介いたします。


ご参加者様の業界について

本セミナーのご参加者様の多くは製造業に従事されている方でした。最も多かったのは電子・電気機器メーカーのユーザー様で、次いで自動車/輸送機器、建築/建材業界のお客様となっていました。


Witnessを用いた解決課題について

ご参加頂いたお客様はシミュレーションを用いて様々な課題解決をされています。アンケートでは、これまでに解決した課題にとれから解決予定の課題についてヒアリングを行いました。

これまでに解決した課題については、以下が挙げられました。

  • 工場生産性の改善
  • 物流プロセスの最適化
  • ピッキングの効率化と人員配置の最適化
  • 工場レイアウトの改善
  • 仕掛品の低減と製造リードタイムの短縮
  • 生産工程と工場内物流の効率化
  • 出来高の正確な追跡と管理
  • 生産計画の標準化
  • 製造装置のスループットの向上


これから解決しようと考えている課題については、以下のようなご回答を頂きました。

  • 生産性向上の取り組み
  • 棚卸資産管理の最適化
  • 在庫管理と生産計画の改善
  • 長期的な生産計画の最適化


伊藤忠テクノソリューションズのIntelligentTwinサービス

『伊藤忠テクノソリューションズ』では、“IntelligentTwinサービス”を展開しています。

AI、シミュレーションなどを組み合わせて、デジタルツインの課題を解決しつつ、さまざまな形でご支援いたします。最適な工場レイアウトを実現することで、生産性の向上とコスト削減を同時に達成し、ともに持続可能な製造業の未来を築いていきましょう。


まとめ

本記事では、2023年度のWitnessシミュレーションカンファレンスの開催報告をさせていただきました。弊社では、シミュレーション技術を使用し新たな技術を日々開発しております。パラメータ推定やボトルネック可視化についてご興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。


【関連記事】

  生産プロセスの最適化で生産性向上! 改善を図る3つの方法 製造業において重要な経営課題の一つに、生産性の向上が挙げられます。近年、市場ニーズの多様化や技術革新による製品の高度化、製品ライフサイクルの短縮化などによって、製造業を取り巻く環境が変化してきました。それに伴い、生産プロセスも複雑になりつつあります。 そうしたなか、以下のような課題が生まれやすくなってます。 「多品種少量生産での在庫管理や原価管理が難しい」 「仕様変更による組み換え作業でタイムロスが発生する」 「設備故障や不良品発生による機会損失を招いている」 このような課題を抱えている製造現場では、生産性の向上に向けて、生産プロセスの最適化に取り組もうと検討されている方もいるのではないでしょうか。 この記事では、製造現場での生産プロセスを最適化するメリットと改善方法について解説します。 Trans Simulation


  離散事象型シミュレーションとは?詳細と活用シーンをご紹介 近年、生産・物流領域での効率化や施策検討のためにシミュレーションが活発に活用されています。 特に離散事象型シミュレーションは、意思決定の根拠となる生産量や生産能力などの指標を定量評価するために有効です。 本記事では離散事象型シミュレーションの特徴と活用シーンについてご紹介します。 Trans Simulation


“事例一覧は下記をクリック‼”


人気記事ランキング


キーワードで探す



 

関連記事

伊藤忠テクノソリューションズの科学・工学系情報サイト

 

ページトップへ戻る