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第4回:CDEとBIM/CIMで建設業デジタル化|現場を変える導入ロードマップ

はじめに

前回の記事では、建設業における紙のデジタル化について、「業務インパクト」「導入コスト」「現場での利便性」の3点から、デジタル化の優先順位を決めるべきと解説しました。建設業のすべてをデジタル化するのではなく、現場の意見を参考に投資判断をすることが重要な経営戦略となります。

建設業のデジタル化では、CDE(共通データ環境)」や「BIM/CIM3Dモデルによる情報管理)」の活用が重要な施策となります。

今回はCDEとBIM/CIMについて解説します。これらをどう活用し、どのようデジタル化を進めていくべきか、具体的なステップでご紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.CDEとBIM/CIM
    1. 2.1.CDE(共通データ環境)とは
    2. 2.2.BIM/CIMとは
    3. 2.3.中堅・中小企業も導入可能
  3. 3.デジタル化を進める5つのステップ
    1. 3.1.Step1 目的を明確にする
    2. 3.2.Step2 小さく始める
    3. 3.3.Step3 社内体制を整える
    4. 3.4.Step4 ツールを選定する
    5. 3.5.Step5 外部に相談する
  4. 4.成功事例
  5. 5.おわりに:未来の現場は「つなげて」変わる
  6. 6.伊藤忠テクノソリューションズの取組み

CDEとBIM/CIM

CDE(共通データ環境)とは

CDEとは、図面・写真・工程表・報告書など、建設プロジェクトに関わるすべての情報を一元管理する仕組みです。クラウド上で共有され、関係者がリアルタイムでアクセス・更新できるため、情報の齟齬や手戻りを防げます。

情報やデータのやり取りでよく起きる問題は以下の通りです。

・図面の最新版が分からない
・写真や報告書がバラバラに保管されている
・工程表の更新が現場に伝わっていない

こうした「情報の分断」が、現場の混乱やミスの原因になります。CDEはこれらを防ぐ「情報のハブ」として機能します。

BIM/CIMとは

BIM/CIMは、計画や設計段階から3次元モデルを導入し、一連の建設生産・管理システムの効率化・高度化を図る取組みを指します。

図面だけでなく、構造・材料・工程・コストなどの情報をモデルに紐づけて管理することで、設計・施工・維持管理まで一貫した情報活用が可能になります。

BIM/CIMの詳細については、下記記事をご覧ください。

中堅・中小企業も導入可能

CDE、BIM/CIMという言葉を聞くと、「自分たちには関係ない」「大手ゼネコンの話」と思われがちです。しかし、実際には中堅・中小の建設会社でも段階的に導入し、効果を実感している事例が増えています。

最近では、Autodesk RevitやSketchUpなどの低コストなBIMツールや、PLATEAUなどのオープンデータを活用することで、初期投資を抑えながら導入する企業が増えています。

デジタル化を進める5つのステップ

CDEやBIM/CIMのツールを用いたデジタル化の進め方をご紹介します。

Step1 目的を明確にする

「図面の共有を効率化したい」「工程管理をリアルタイム化したい」「維持管理まで見据えた情報整備をしたい」など、目的が曖昧だとツール選定も社内の理解も進みません。

現場の声や課題を参考に、デジタル化に向けた明確な目的を決定します。

Step2 小さく始める

まずは1現場、1部門から試験的にスモールスタートします。

CDEならGoogle DriveやBoxでの図面共有から始め、BIM/CIMなら簡易な3Dモデル作成から始めることがおすすめです。

Step3 社内体制を整える

利便性を確認できたら、デジタル化推進のための社内体制を整えます。

推進役(ITと現場の橋渡し)、利用者(現場・設計・管理)、サポート(外部ベンダーやコンサル)など役割分担を明確にし、教育やサポート体制を整えましょう。

Step4 ツールを選定する

Autodesk Tandem、Bentley iTwin、PLATEAU、Cesium、Azure Digital Twinsなど、目的に応じたツールを選定しましょう。

複数のプラットフォームを試し、自社にあったツールを選定できると理想的です。

Step5 外部に相談する

実務での利活用が見えるレベルになれば、建設業界に強いSIerやコンサルに相談することで、自社に合った導入方法やツール選定が可能になります。

補助金や支援制度の活用も含め、専門家の力を借りることが成功への近道です。

成功事例

CDEとBIM/CIMの活用で、現場が変わったという声は多くあります。

  • D社では、Boxを使った図面共有を導入。現場のスマホから常に最新版の図面を確認できるようになり、図面の差し替えミスがゼロになった。
  • E社では、簡易BIMモデルを使って工程ごとの施工範囲を可視化。現場との認識ズレがなくなり、工程遅延が大幅に減少。

おわりに:未来の現場は「つなげて」変わる

CDEやBIM/CIMは、単なるITツールではありません。現場・設計・管理・維持が「つながる」ことで、建設業の働き方そのものを変える力を持っています。

「自分たちには無理」と思わず、まずは一歩踏み出してみませんか? CTCでは、建設業界向けのデジタル化支援を行っています。お気軽にご相談ください。

伊藤忠テクノソリューションズの取組み

伊藤忠テクノソリューションズでは、今回の記事に関連した「各種ツール」の販売/導入のご支援をしております。

建設業におけるDX化で課題をお持ちの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。課題に合わせたソリューション情報を提供させて頂きます。

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